北海道縦断紀行'03−その3(第4日目)
留萌「黄金岬」〜サロベツ原野〜稚内〜ノシャップ岬
黄金岬北側からの風景

7/21(月)
海の日

6:30
・黄金岬リンク
本日も晴天である。(^^)
「いい天気!」かつクンとベルのははが寝ている間にデジカメの写真データをThinkpad600に移動させる。
狭苦しいのでベルを車外に出して作業をしていると大学生くらいの男女若者たちがやってきた。
「かわいい〜」「こっち見てる〜」「大きいなぁ」
@noriがセカンドシートで引き続き写真を見ているとベルが「わん!」と吠えた。
あれ、珍しい、、。
「おおおおっっ、びっくりした!」若者たちはきゃぴきゃぴ言いながら去っていく。
ベルもびっくりしたよな、、、と言いながらアゴをなでてやる。

「若者たち」の碑多少のことでは吠えないベルではあるが、接近速度が速すぎたり、上から覆い被さる形で近づいて来られると吠えてしまうようである。(^_^;)(恐らく、どんな犬でも警戒するよね)

「黄金岬」の碑のまわりには色石を使ったモザイク画が、、(^^)朝食をとって、黄金岬へ。
「日本の夕陽百選」にも選ばれているです。
黄金岬の碑の他、「若者たち」の楽譜の碑が刻まれている。
♪君の〜行く道は〜、果てし〜なく遠い〜、、、名曲です。
作曲者の佐藤 勝さんは留萌市の出身だそうな。

海岸に降りて、少し散策。
8:44 黄金岬出発。オドメーターは63505q。
今日はへ向けてのドライブなのだ!
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国道232号線に立つ「オロロン鳥」のディスプレイ
羽幌市付近で・オロロンラインリンク
小樽から留萌までの国道231号線。それに留萌市から北の稚内まで日本海側を走る国道232号線はオロロンラインと呼ばれている。
で、オロロンとはなんぞや?実は鳥のことです。
「ウミガラス」のことを、鳴き声が「オロロン」と聞こえるので「オロロン鳥」と呼ぶそうです。

ウミガラスは絶滅の危機に瀕しています。

留萌と稚内の中間くらいに羽幌町があります。
その西側日本海上に天売島があり、オロロン鳥はそこに生息しています。
2002年の生息数、実に13羽。1930年代には40000羽もいたらしいのに。
「試される大地 北海道」のロゴが入った看板。
ノシャップ岬にて。
北海道を旅行するとこんなロゴの入った看板が目につきます。
「試される大地 北海道」

手つかずの自然がたくさん残る北海道。その中で生活する人々。
人は北海道をどのように変えていくのでしょう?また守っていくのでしょう?
多くの人が注視しています。
確かに北海道は試されていると言えるかもしれません。
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232号線を北上中!とかなんとか、難しいことばかり考えているわけではない。(^^ゞ
気持ちのいい道路をただひたすら北へと向かうのだ!
9:00 小平町付近を走行。気温22.9℃。
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9:19
・ニシンの夢
道の駅「おびら鰊番屋」道の駅「おびら鰊番屋」に到着。
この道の駅には「番屋」があり、国の重要文化財に指定されています。

で、「番屋」ってのはなんぞや?

昔、日本海側ではニシンが回遊し、北海道では春告魚でした。一網で千両にもなることもあれば、何年もとれないことがあったそうです。
網元(漁業主)はその一攫千金のニシン漁によって莫大な財産を持つようになり、その網元の「番屋」と呼びます。
ニシンがとれる一時期にたくさんの漁師たちの宿泊施設なる必要があったので非常に大型の民家であることが特徴となっています。
この道の駅に復元された旧花田家番屋は北海道内に残る番屋の中でも最大のものだそうです。
濃厚ソフトを食するふたり
さて、その一攫千金のニシン漁ですが昭和30年頃を境にぴたりと来なくなったそうです。ところが1999年春、留萌市の浜辺に45年ぶりにニシンが戻ってきたそうです。
石投げが好きなかつクン
一攫千金のは今も見ることができるのでしょうか。(^o^)
ま、ニシンの話はおいといて、、

道路を挟んだ浜辺へいってみました。
ちょっとした広場があって家族連れが憩っています。
蝦夷地に北海道と名を付けた人。
松浦武四郎の像。
広場には「松浦武四郎」の像がありました。
「北海道」の名付け親です。

海の水に触れてみると冷たい
こんな冷たいでは泳げないのでは??
北海道の海はホントに冷たいです。(^o^)
ベルのははは浜辺で小石を拾っていました。








10:47





11:54
道の駅「ほっと♥はぼろ」10:11 出発。オドメーターは63531q。

・道の駅
北海道をクルマで旅行すると頼りになるのが道の駅
休憩地点としてまたトイレ宿泊場所として利用します。
北海道には道の駅が全部で76駅(2003年7月現在)。
スタンプラリーのスタンプもどんどん増えていきます。(^.^)

道の駅「ほっと♥はぼろ」到着。
トイレ飲み物休憩。
みやげものをいろいろと物色。

11:12 出発。オドメーターは63558q。

道の駅「富士見」
丘の上にはレストラン「とんがりかん」道の駅「富士見」到着。
丘の上にあるレストラン「とんがりかん」で昼食をとる。帆立入りのカレーです。

帆立カレーはどちらかというとカレーどんぶりっぽかったがおいしかった。
大盛りにしてもらったのでおなかもいっぱいになりました。(^^)

12:49 出発。オドメーターは63599q。
13:12 道の駅「てしお」道の駅「てしお」到着。
トイレ休憩。
13:34出発。オドメーターは63619q。

国道232号線は天塩町から内陸に入っていきますが、われわれはそのまま海岸沿いのルートをとります。
稚内手塩線(地方道106号線)を北上!

13:47
・サロベツ原野リンク
サロベツ原野駐車公園にて最北の湿原「サロベツ原野」に到着。
北部を上サロベツ、南部を下サロベツと区分することがあるらしい。

広大なサロベツ原野にはいくつかの展望ポイントがある。
ここは一番南側の駐車公園になります。
道路の向こう側には巨大な風力発電用の風車が等間隔で並んでいます。
ホントに巨大です。写真ではもうひとつ大きさが伝わらない感じがするほど、巨大です。

クルマから降りると!。強風で体が飛んでいきそうです。(*_*)
なるほどこれほどの強い風が吹くから風力発電ができるんだなぁ。

果てしない原野の向こう、海の向こうにくっきりとすり鉢状の山影が。
あれが利尻富士、利尻岳そのものといえる利尻島です。
遠くに利尻島が見える、、、
今回最後まで行こうかどうしようかとまよったところです。
というよりも行きたかったけど、費用と日程の問題で断念したところです。

風は強くとも天気は非常に良かったので見ることができました。
その向こうには花の島、礼文島が控えています。いつか行ってみたいところです。

14:03出発。オドメーターは63632q。

14:11
・幌延ビジターセンター
幌延ビジターセンター海岸沿いの稚内手塩線から内陸へ向かう道道972号線へ。
少し走ると幌延ビジターセンターがある。

例によって下サロベツ原野の動植物を紹介している。
ビジターセンターから木道が整備してあって原野を散策できる。
ベルをつれて散歩する。
谷地眼(やちまなこ)モウセンゴケなどいろいろ見ることができました。
ビジターセンター内
が、きちんとフィールドを散策するような格好をした紳士から「犬はだめですよ。国立公園では尾瀬でもどこでも。常識ですよ」などと言われてしまった。
ビジターセンター裏の遊歩道なかなか高飛車な態度で言われたのでブツンときたが、「ああ、そうでしたか。えろうすんまへんっ!」とおとなしく引き下がった@noriであった。
国立公園ではペットは禁止であり、それが常識であったとは知らなかった。常識知らずの@noriであった。ペットを禁止にしている国立公園はあるとは思っていたのだが。
しかし、あの言い方が非常に気に入らない。(--;)
おそらくヒオウギアヤメ 睡蓮の仲間かしら? 意外に小さかったモウセンゴケ 木道を散歩中のベル
ま、国立公園にペットなど連れていこうなどと思わなければいい話なんでしょうな。

いざこざはありましたが15:11出発。オドメーターは63638q。

15:38
・豊富ビジターセンター
豊富ビジターセンター今度は豊富ビジターセンターにやってきました。
幌延ビジターセンターが下サロベツにあれば、この豊富ビジターセンターは上サロベツ、北側にあります。
「広いねぇ」「疲れたわ、、、」
ここのビジターセンターには観光バスが何台も入ってきていて、観光客でにぎわっていました。
そのせいでしょうか、ペット禁止の立て札もきちんと立てられていました。(^.^)
飲食も禁止になっています。注意されているおばさん方がいました。(>_<)
ベルはいつものようにハイエースでおりこうに待っていました。

幌延の方には沼があったりして変化に富んでいましたが、こちらは広い原野が続くばかり。おもむきが違います。ここから先、次の行為は禁止です。
禁煙(たばこ)
ペット(犬、猫の連れ込み)
飲食(ジュース等・食べ物)

こちらの遊歩道は円形で、20,30分でぐるりとまわって来られます。

土産物屋もあって小さな食堂もあります。
例によっていもだんごやあげいもを食す。あげいもがうまい!
ベルのははは知人へのおみやげを物色している。
なんて花かしら? 遊歩道(木道)を歩く ミルクにあげいも、いもだんご。(^o^) 中央:ビジターセンター、
左:お土産物、食堂、
右:トイレ
16:43出発。オドメーターは63661q。
16:59 宮の台展望台にてサロベツ原野が見下ろせるという宮の台展望台到着。
女性二人の観光客が写真を撮っていた。
陽が傾いてあたりはやや薄暗くなってきた。

クルマをおりるとここもすごい。(>_<)
それに寒い!気温は低いし、風で体感温度はさらに低くなるし、、である。(^^ゞ
観光案内図の上に乗ってはいけません。(-.-)
右の写真の後ろに写っている展望台に上って、原野を見下ろす。
ベルもがんばって上まで上りましたよ。(^o^)

昨年行った釧路湿原は釧路川の蛇行が時を感じさせるアクセントになっていて絵になったが、サロベツ原野はだだっ広い原野がただただ広がるばかり。(^^)

17:16出発。オドメーターは63676q。
+++
17:26 北へと向けてクルマを走らせていると、が飛んできてよける間もなくゴツンという音。あらら〜かわいそうに、、(-.-)
17:37 道路脇にキツネを発見。クルマを見て林へ帰っていく。
17:41 道路を放牧されていた牛たちが横断するのを見かける。のんびりした風景である。(^^)
そこに到着するまでに牛たちは渡り終わっていた。残念。
17:59 稚内温泉「童夢」に到着。
稚内市では「日本最北端の温泉」と銘打っている。
今日はここで入浴稚内温泉「童夢」
夕食もここでとる。
@noriはいくら丼!ベルのはははかにチャーハンラーメン。かつクンはまたカツカレー
いくら丼は最後しつこくなるのでシャケとの親子丼がよいと思っていたのに、、、でも、おいしかった。(^^)
かにチャーハンはかに身がころころと入っていてすっごくおいしかったそうです。

ゆっくり入浴して、夕食もとって、19:42出発。オドメーターは63716q。
19:58 稚内駅JR稚内駅に到着!
日本最北端の駅だ!
待合室には多くの旅行者がたむろしている。こんな風景は大好きである。(^^)
時刻表。1日になんと9本
駅は好きである。
特に端っこの駅は好きなのだ。
ここから先はない、ここから始まるって感じがたまらなく好きなのだ。
ドラマを感じさせるのだ。

「長崎」とか「根室」とか。
近くであれば紀勢本線「天王寺」

で、時刻表を見てみると、まーなんてこと。
列車は1日9本。ローカルだなぁ。(^^)
駅舎の脇には「日本最北端 稚内驛」の銘が。
記念撮影。
駅前にハイエースを止めて、ベルも連れて散歩に行く。
稚内ドームと呼ばれる防波堤というか防波ドームまで歩く。
古代ローマの柱廊を思わせる作りである。

帰りにコンビニで明日の朝食を買い求める。

眠るところを求めて21:22出発。オドメーターは63723q。
稚内ドーム稚内市内の小高い丘に稚内公園があるがそこに森林公園キャンプ場がある。
そこを今日の就寝場所にしようと思い、ハイエースを走らせるが暗い山道、ヘッドライトの明かりに途中、墓地が浮かび上がる。
それでベルのははもかつクンも縮み上がってしまった。

キャンプ場の駐車場に着くと車中泊組が何組か。
キツネがととととと、、と駐車場内を横切る。
キャンプ場は途中にあった墓地に近いわけではないのだが、べるのははもかつクンもキャンプ場での車中泊に消極的になった。
確かに街灯もなくやたらに暗いのではあるが。

しかたがないので森林公園キャンプ場の駐車場をあとにする。
途中、「樺太島民慰霊碑 氷雪の門」の前に出、そこで寝られないかと思ったが、やはり暗くて、また慰霊碑がちょいと居心地悪くて再び出発。
21:57 結局、ノシャップ岬の駐車場まで走って、そこで車中泊することに。

今日もよく走りました。オドメーターは63733q。
本日の走行距離:228km/北海道内走行累計:599km/総走行距離:811km
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LastUpdate:2003/08/16
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