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            | ピンぽーん!(玄関のチャイム) 「!、わうわうわうわうわうわう!」
 「ベル!やめ!やめ!!、、、へへへ、いらっしゃい、、(^^;)」
 
 
 
 以前、TOPICSで「散歩」って言葉を覚えてることをネタにしましたけど、犬ってのはほんとにいろいろな言葉や音を覚えてますねぇ。
 きっと、みなさんのうちのバニもWANもしっかり覚えてる言葉があることでしょう。「フセ」とか「お手」とか、覚えてもらおうと思って覚えさせた言葉ではなく、知らぬ間に、いつの間にか覚えていた「思わぬ言葉」。
 今回はそんな言葉に対する反応の話。
 
 「散歩」とか「ごはん」とかそういった言葉を聞くと飛び跳ねて大喜びのベルであるが、玄関のチャイムの音を聞くと「猛犬」に変身してしまう。(これもTOPICSで紹介済み。(^^;))。
 
 ピンポンと音が鳴ると、知らない人が玄関に来ている、ということを彼は知っているんです。それで家族を侵入者から守るために彼は戦いに飛び出していきます。
 
 「わうわうわうわうわうわう!!」
 部屋の中から「やめ!」と言っても興奮しているので戻ってこない。吠えて吠えて吠えまくる。
 「誰や誰や誰や!何しに来た?何しに来た?!何しに来た?!帰れ帰れ帰れ!」
 もう大変。
 初めて来る人は例外なく息を飲む。
 門のところにはバーニーズのプレートをぶら下げているから、犬がいるらしいことは予想しているらしいけど、まさかこんなにでかい犬だとは思っていないし、ましてや部屋から飛び出してくるとも思っていないし、さらにはこれほど吠えたくられるとは思いもしないので、ほぼ全員、固まる。
 
 でも、まぁ、いらぬ用事のセールスマンを蹴散らしたこともあるし、役に立つこともあるのだが、、、近所の人くらいは覚えてくれよ、、(T_T)
 (彼の名誉のために付け加えるが、我が家は一番奥まったどん突きのところにある。だからあんまり近所の人を近くで見ることもないのだ。お隣のおばぁさんは良く知っているようで出入りされても吠えない。でも、新聞配達のおばさんくらいは覚えてくれー。やさしく声をかけてくれるのにー(T_T))
 
 さて、訪問客に対する反応はそれぞれのWANによって違うと思います。しっぽを振って「お出迎えWAN」に変身する子もいるでしょうね。ベルもそうなって欲しいんですけど、、、うらやましいっす。
 
 で、ここまでが前置き。ながいなぁ。(^^;)。
 ある日、テレビを見ていた。クイズ番組である。答えが分かった人はブースの前のボタンを押す。するとチャイムが鳴ってランプがついて回答権が与えられる。ごく普通の番組。
 
 え、予想がつく?そう、予想通りなのだ。
 初めて、テレビから流れる「ぴんぽーん」に反応して、吠えたくりながら玄関に飛び出していったときは大笑いした。おまえはかしこい子だ、、ほんとうに。(T_T)。
 
 ドラマを見ていても。
 主人公がヒロインの家を訪れる。しかし、訪問せずに帰ろうかどうしようか、すこし迷っている。唇をかみ、うつむく。漂う緊迫感。だが、彼は意を決したように顔を上げる。指先のアップ。それが、ゆっくりと、玄関の、チャイムを、、「ぴんぽーん」!!
 「わうわうわうわうわう!」
 「ベール、違うって、テレビだって」
 緊迫感も何もぶっ飛んでしまう。ベルはおかしいなぁって顔でもどってくる。
 
 さて、シーンは変わってドラマは続く。するといきなり、ベルが「わうわうわうわうわう!!」と飛び出していく。今回は「ピンぽーん」なんてテレビもいってない。
 「誰か来たのかな?」と思って見に行く。
 
 実際、生き物の気配を感じる犬の能力にはすさまじいものがある。ダッと飛び出していったなぁと思って玄関に付いていくと、時折寄ってくれるゴールデン・レトリバーのナナちゃんだったとか、ご近所バニのプリンちゃんだったとかいうことがある。
 
 しかし、玄関に行くと誰もいない。向こうをクルマが通っているわけでもない。
 「誰も、来てないよ」とベルを連れ戻す。ベルもおかしいぁと言う顔で戻ってくる。
 かつクンが「太郎と違う?」という。なるほど、そうかもしれない。
 
 さて、そんなことがときたまあった。しかし、ある日、とうとう原因がわかった。
 おとうさんはその瞬間を見た。例によってテレビが付いていた。おとうさんはニュースくらいしかテレビは見ない。ベルのははがかつクンとドラマを見ている。
 テレビを背にした状態でテーブルの上のパソコンをいじくりながら(ベルが台所で寝ころんでるなー)と何気なく見ていたその時、テレビの俳優が「×××××」といった。
 
 その瞬間、ベルは飛び上がり「わうわうわうわう!」と吠えたくり玄関に飛び出していった、、、、。「・・・」。おとうさんはがっくりと力が抜け、そして笑い出す。
 
 俳優はなんと言ったか、、。
 元気よく「こんにちわー」と言ったのだ。(^^;)。
 
 なるほど、我が家の訪問者もその言葉を口にする。ベルはテレビから聞こえる「こんにちわ」という訪問のあいさつの言葉に反応していたのだ。
 
 調べた結果、「おはようございまーす」「こんちわー」「こんばんわー」と言う言葉を聞くと吠えることがわかった。いずれも誰かに声を掛ける感じで発音すると吠える。ベルの目の前でおとうさんがそれを言っても吠える。玄関に行こうとする。(T_T)。ここにいるおとうさんだよ?わからない?
 
 見知らぬ人が来たときは「ぴんぽーん」だけでなく「こんにちわー」とも言うことをベルは学習していたのだ。
 しかし、ベルよ、「逆もまた真なり」ではないんだぞ。(T_T)。
 
 
 
 ついでの話。
 
 「甘噛み」の話で、甘噛みが始まったら手を口に押し込みながら「痛い痛い」と言っていた、と紹介した。甘噛みの話の中でこれから紹介する話も紹介しようかとも思ったのだが、、、
 
 まだベルが1才くらいの頃だったろうか、散歩から帰ってきて玄関でベルの足を拭いたり、リードをしまったりしていた。いつもの光景である。
 何の拍子だったか、何かを踏んだのか、忘れてしまったのだが痛い目にあった。で、「痛っ」と声を発した。それはベルには関係のないことで痛かったのだ。
 で、気付くとベルがフセをしている。
 最初はなぜかわからなかった。怒っているつもりもなかったからだ。
 「?、どしたベル?」
 
 やがて観察していてようやく分かってきた。「痛い」と言う言葉に反応しているのだ。
 で、思いだしたのが甘噛みの時期のこと。
 
 当時、ちびベルは甘噛みを始めると「痛い痛い」といわれながら口の中に手を押し込まれていた。で、苦しいので、いやだーって、手を吐き出して、もうしないもん、とフセをしていた!するとおとうさんにたくさん誉めてもらえていたのだ!
 
 「痛い」と言う言葉はベルにとって嫌な言葉なのだ。でも「フセ」をするとその状況が変わるのだ。それを覚えているのか、単なる反応なのか。あるいはただの偶然か。それは分からないが、そのように思えるのだ。
 
 近頃はもう痛いようなことをしないのでそのようなことを観察する機会はほとんどない。今度、わざと「痛い」って言ってみようかな。どんな反応をするだろうか。
 
 みなさんのところのWANはどんな「思わぬ」言葉を覚えているかしら。(^-^)。
 
 
 
 2001/2/22 |  
      
      
        
          
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