| 
 
 
        
          
            | おとうさんの二の腕を見て、、ちびベルに。 獣医:「ほう、たくさん遊んでもらってるんやな。(笑)」
 
 
 
 ベルがまだ仔犬の時、ワクチンをうちに行った時のこと。二の腕、手の甲のものすごい傷を見て獣医さんに感心されてしまった。
 「ものすごい」といっても大きな傷があるわけではない。「ものすごい」のは傷の数。細かいミミズ腫れやらかさぶたやらが二の腕、手の甲にびっしりとついていた(当時は!)
 なぜ、獣医が感心するほど傷が付くかというと仔犬のベルとよく遊んでいたからにほかならない。恐らくみなさんも傷だらけの過去を持っているはずだ。(^^;)
 
 甘噛みは痛い。
 なぜ痛いかというと子犬の歯はとんがっているから。痛点にはまるとそりゃ痛い。で、思わず手を引っ込める。ちょっと大きくなると仔犬も咬んで身を引こうとする。するととがった歯は手の甲なり二の腕なりの表皮をひっかき、さらに痛い目に遭うことになる。
 
 しかし、甘噛みに対抗する手はある。ベルのははにもかつクンにも教えていたのだが彼らはなかなかできなかった。では、その「手」とは?
 
 そう、対抗する手とは「咬まれても手を引っ込めない」ということ。ちびベルが身を引いたらそれに合わせて手を与えるのだ。これが難しかったようである。
 痛いとどうしても反射的に手を引っ込めてしまう。人間、いや生き物はそのようにできている。で、それとは逆のことをせよといわれるのだからベルのははもかつクンもできるわけがない。
 咬まれた時にどうしても力が入ってしまう。そしたらそれだけでちびベルの次の動きに付いてゆけない。こつはなるべく脱力すること。(^^ゞ。
 
 では、なぜ、そのこつを知り、実行できるおとうさんが一番傷だらけになっているのか?
 答えは簡単。ちびベルと遊ぶのはおとうさんだけだったからだ。(^^;)。
 ま、ベルのははもかつクンもちびベルと遊ぶのだが、甘噛みが始まると逃げてしまう。かつクンなんて一時期、咬まれて痛いからといってベルと遊ばないときもあったのだ。
 しかしおとうさんはちびベルの甘噛みをものともせず遊ぶので、日本一の生傷男と相成ったわけである。(
            ;^^)ヘ..。
 
 「でも、甘噛みが治らなかったどうしよう、、」と心配する向きもあろう。ご安心あれ、甘噛みはある日突然、ピタリと止む。本当にある日突然なのである。
 「あれ?そういえばこのごろ甘噛みしなくなったなー」てな感じである。
 このことはちびベルだけでなく、多くの証言例がある。ねぇ、そうでしたよね、すでに飼っておられる方々。;^_^A。
 
 もちろん我が家も甘噛みをやめさせる努力はしていた。しつけの本を読めばいろんな方法が紹介されているから割愛するが、我が家の方法は以下のとおり。
 
 甘噛みが始まったら、腕や拳をちびベルの口の中にぐいーと押し込んだのだ。これは先に紹介した「手を与える」の応用である。この時、世にも悲しげな声で「痛い、痛い、痛いー」っていいながらするのがポイント。そしてちびベルが「うげぇぇぇー」っていう感じになるくらい口の中に腕を押しつけるのもポイント。
 
 ちびベルはいやがって手を吐き出す。そしたらすかさず褒める!。これもポイント。
 ほとぼりが冷めたら手を口の前に差し出す。咬み始めたらまた同じように手を口に突っ込む。出したら褒める。(もっとも必ず出す。(^^;)。だから必ず褒めてやらねばならない。盛大にね。(^_^;))
 で、手を口の前に持っていっても咬まない時が必ず来る。その時も褒める!。ちびベルにしてみたら「うげぇぇぇってなるから、もうイヤだもんね」って感じでしょうか。
 
 「仔犬に対して、何てことを」と、もしかしたら可哀想だと思われる方もあるかもしれない。でも、咬まれてるあなたも可哀想なのだ、、(^_^;)。それに甘噛みをやめさせたいと思っておられるならこの方法は実績がある。
 
 咬み始めたらさっさと遊ぶのをやめてしまう、という方法もある。犬に「咬んだら遊んでもらえないんだ」ってことを悟らせる方法と言えましょう。
 叱るというのもありましたね。マズルをつかんで、「いけない!」。
 どの方法が一番効果的なのかは犬の気質にも寄るのかもしれません。でも、他の方法を用いなかったのはわけがあるのだ。
 
 仔犬はとてもかわいい。(*^_^*)。
 仔犬もやがて家に慣れてきて家族を認識しだす。そして自分の意志を伝えようと新しい家族に働きかける。それは鳴くことであり、そして咬むこと。その他に仔犬がわたしたちに伝える言葉があるでしょうか?うーん、思いつかない。
 舐めに来ることもあったかなぁ。前脚で「ねぇねぇ」とさわりに来るのはもっとあとだし。
 
 甘噛みは「遊ぼう!」というメッセージなのかもしれない。そして、、
 「おとうさん、遊ぼう!」って咬み始めたら、急におとうさんがどっかへ行っちゃう、、、。
 「おとうさん、遊ぼう!」って咬み始めたら、「いけない」って叱られちゃう、、、。
 そうなるとなんだか、、可哀想かな?と思ったのだ。それよりも、、
 「おとうさん、遊ぼう!」って咬み始めたら、おとうさんが悲しい声を出して、、ボクも「うげぇぇ」ってなっちゃった、、。でも、お手てを吐き出したら、褒めてもらえちゃった!何だかうれしい!ってなるのではなかろうか、と勝手に考えて、「痛い痛いと言いつつ苦しい目に遭わせる」しつけをしました。(
            ;^^)ヘ..。
 
 で、かくしてちびベルも甘噛みを卒業することができました!いつ頃から咬まなくなったのか?全然覚えていません。1歳になる前には甘噛みはしなくなっていました。もしかしたら半年くらいだったかな。うーん、わからない。(^^;)。それほどある日突然なのです。(あるいは「ある日突然と言えるほど急に、」です)。
 
 現在、彼は用事があるときは、手で「ねぇねぇ」ってちょっかいを出してきます。脇の下に顔をつっこんできます。マズルで人の顔を押し上げてきます。イスに座ってるときは腿の上にアゴをのせてきます。また、自分のおもちゃや落ちてるものを拾って、押しつけてきます。
 咬むことはありません。咬むことは悪いことだと本当に思っているのではないかと感じることもあります。かしこいぞ、ベル!(^^;)。
 
 いっつも、「マネしちゃダメですよ」って言ってますけど、、今回はマネしても大丈夫ですよ。でも、口の中に腕を押しつけるって言ってもあごがはずれほどしちゃダメですよ。(*^_^*)
            。
 
 
 
 2001/2/2 |  
      
      
        
          
            | Copyright(C)1999-「お手はいかが?作成委員会」All Rights 
Reserved. |  |  |