Bow-wow!No.9_覚悟、、


「どつきなさい。思いっきり。蹴っ飛ばしてもいい」
「ええ?、、ベルちゃん、死なへん?」
ある時、おとうさんはベルのははとかつクンにそのように言いました。



ベルも半年を過ぎ、力もついてきてベルのはははベルを制御しきれなくなり、しつけに自信を無くしていました。

どこかですでに書いたと思いますが、しつけや散歩などの世話はベルのははとかつクンで行なうという約束でベルを飼うことになっていました。おとうさんはときどきベルと遊ぶだけ、という実におとうさんに都合のよい契約ができていたのです。(ふたりともそれでいいから飼いたいってことだったんだもの<@nori)。

それはともかく、当時のベルはわがままでした。
もっとも、しつけ教室にも通わないで我流でしつけようとしていたんですから、その方法が間違っていたらわがままになるのも仕方がない。で、手に負えないなら「しつけ教室」に通うとか、近所の犬を飼っている方に聞くとかすればいいのにそれをしないで「もう、だめだー」と自分で落ち込んでいくベルのはは。(^^;)。

しつけの本などを買って勉強しながらベルをしつけていたのだがベルのははにとって「力」の面で限界があったようだ。

ベルのははが挫折したのはベルとの散歩。ベルとまともに散歩に行けなかったのだ。ベルに引っ張られ、好きなように散歩させられ、引っ張り返しても言うことをきかない。それで飼い主としての面目をつぶされて落ち込んでしまった。(^^;)。ベルに翻弄されるベルのははであった。

小さい頃からきちんとひっぱらないように訓練しておけばこんな事にはならなかったのであろうが、しかし、それを言っても仕方がない。で、ベルの力に対抗できる「おとうさん」がしつけに乗り出すことになったのだ。
おとうさんにとっては非常にやりやすい状況。もし、しつけがうまくいかなければ「やっぱりダメだったね」と言って、しつけ教室に入るように薦めることができる。もし、うまくしつけることができれば「さすが、おとうさん!」と尊敬されること間違いなし!うまくいけばだけど。

で、冒頭の指令。「どつきなさい(意訳:殴りなさい)」。
でも、なんでもかんでも殴れと言っていたわけではありません。そのころのベルはリーダーの座を虎視眈々と狙う悪いヤツだったのだ。かつクンのことなんざ、完全に下に見ている。かつクンが後ろを向いていても前にいても飛びついて「おまえは、わしの家来やー(ヒコヒコヒコ)」。
ベルのはははマウンティングをされたことにも気づいていないのか、今聞いたら「されたかなぁ?」だって。そんなことだから犬になめられるんじゃ。わたしは見てたぞー。(-_-;)。それはともかく。

殴りなさいといったのは、そのような時期のことです。
基本的には「しつけの本」を読んで「褒めて」しつけると決めていました。ただ、しつけにはそれだけでなく「強制」する部分もあり、「叱る」部分もあります。
おとうさんが仕事に行っている時、いたずらなどを「叱る」場面があるはずです。ベルはうなりながらも言うことを渋々聞いていたようですが、もし、刃向かうようなら、躊躇せず、殴りなさい。蹴りなさい。変にゆるゆると殴ってベルの興奮を誘って反撃されたら絶対勝てないから。だから一撃で決めなさい。だから思い切り蹴りなさい。慌ててるだろうから、蹴りを入れたってそんなに効かないだろうから。
その目的は、怪我させるためではなく、「キャン!」と鳴かせること。一撃で。
そしてそれは家族にある種の「覚悟」を抱かせるものとなりました。
しつけに失敗したら、ベルも家族もたいへんなことになる!

さて、それからベルはこてんぱんにおとうさんにやっつけられました。(^^;)。
ベルが引っ張らないようになったのは、おとうさんが引っ張り矯正のために散歩にでた次の日から。2回引きずり倒したら引っ張らなくなりました。(その時は、相当激しく引きました。かつクンに「もう、おとうさんとは散歩いかへん!(ベルが可哀想だから。(^^;))」と言われてしまいました)。しかし、引っ張らなくなったのはおとうさんとの散歩の時だけ。人を見るんですねー。いろんな意味でバニは賢い。(「引っ張らない」だけで、脚側には付いてないです。ここで「引っ張る」と表現しているのは「ぐいぐい」と制止の命令も無視して「引っ張り続けること」です)。
ベルのははにリードを持たせてベルを散歩させるのを観察すると、あ゛ー!もう!命令が遅い!。今、引っ張らないと!それ!もっと強く引く!もっと鋭く!ガツンとショックを与える!
さんざん、おとうさんに言われてベルのははは散歩が嫌いになりました。(^^;)。おとうさんとのね。でも、ベルとの散歩はできるようになりました。よかったよかった。でも、それはベルのははが上手になったのではなく、ベルが賢くなったという方が正しいかも知れない。(^^;)。ということは、ベルのははは今もベルに散歩させられてるってことになるのかなぁ。(^^;)。

さて、体罰のことですが、以上のように覚悟は決めていましたが、幸いな事にベルを殴る、蹴るといったことは行なわずに済みました。あ、一度だけ@noriはベルを蹴ったことがあります。しつけとは別の次元ですが。

ベルが道の真ん中でうん○をしました。で、座らせて置いて○んこを取っているとクルマが角を曲がってやってきました。手に持ってるリードが長すぎてベルを誘導できません。ベルはクルマが近づいているのにほけーっと座って待っています。このままだとはねられてしまいます。で、蹴りました。(^^;)。
ベルはびっくりして、しっぽを巻きながら「ううーっ」とうなっていました。
で、ベルはそれ以来、足が怖いようです。(^^;)。

思えばベルにはひどいことをしてきましたね。1歳くらいまでは首をつかんで持ち上げて叱ってました。重たかったです。ついでに、もうひとつ告白を、、(^^;)。実は1回だけベルにマウンティングされたことがあるんです。

それまでは彼がマウンティングをしにきたら先手をうって首根っこをつかんでねじ伏せていました。
ベルの居場所である廊下を雑巾で拭き掃除をしていたときでした。わたしの背中が彼を誘惑したのかもしれません。後ろからベルがとんっと乗ってきたんです。(^^;)。
「(ふーむ、、油断したな、、)」と思った瞬間!@noriは、ばっっと立ち上がって、振り向いて「何しとんじゃぁぁぁ!10年早いわぁ!」

意味不明な事を叫んで、ベルを弾き飛ばしました。(^^;)。ベルの目がおびえていて、「えらいことしてもうた、、、」って言っているように見えたのを覚えています。それ以来、マウンティングはされたことはありません。(ベルのははとかつクンはその後もされてたなぁ)
ま、こんなことしてましたからベルの信頼を得るのは結構、時間がかかったと思います。もしかしたら未だに信頼されてないかも。(^^;)。だから、マネしちゃだめですよ。

みなさんもがんばってくださいね。(^-^)。


2001/1/3
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