ボクの一日
−誰か遊んでくれないかなー−


朝はトイレでお目覚め

 朝は早起きだよ。家族の中で一番早起きなんだ。5時半頃に起き出してウロウロしているの。ウ○コやお○っこは玄関のところでするんだけど、お○っこを先にしてたらぬれてるでしょ。ボクぬれてるとこでは、お○っこもウ○コもしないんだ。きれい好きでしょ。できるだけお外でトイレをすませるようにしてるんだけど、おかあさんがなかなか起きてきてくれないんだ。

 それで、下から2階で寝てるおかあさんたちに「お○っこがしたくなったよう。ウ○コもしたいよう」ってきゅうんきゅうんってないてるんだ。でも、なかなか起きてきてくれない。我慢できなくなって廊下でしちゃうこともあるけど怒られないよ。でも、我慢していて、きちんとお外でトイレができたら、とーっても喜んでくれるよ。拍手して喜んでくれるんだ。それでいっぱいお利口だってほめてくれるんだ!だからウ○コはお外でしようと思ってるんだけど・・・・。おかあさん、早く起きてね。


かつクン!朝だよ!!

 おかあさんが起きてきてくれたら、ボク、寂しかったようってご挨拶するんだ。どんなご挨拶だって?あのね、おかあさんの足の間に頭をつっこんで、寂しかったようっていって、それから座ってお顔をペロペロするんだ。このごろはお顔をペロペロは省略することもあるけど・・・。それから、おかあさんの方にお尻を向けて座るんだ。そしたらおかあさんは「よしよし」っておなかとか胸とか少し撫でてくれるんだ。

かつクン!朝だよ!!  ご挨拶が済んだら、ボクも台所のところで退屈だなーって、のびのびーってしてヘチョッと座ってるんだ。そのうちに7時くらいになったら、おかあさんがかつクンを下から呼ぶんだ。「かつクン、起きなさい」って。ボクは階段の下で、じっと上を見ながらかつクンがくるのを待ってるんだ。階段にはボクが上っていけないようにフェンスがおいてあるんだ。なかなか降りてこないと、おかあさんにかつクン降りてこないよって、きゅんきゅんきゅんって知らせに行くの。そしたら、おかあさんが「ベルも待ってるよ」っていってくれるの。

 かつクン!朝だよ!!


みんな行っちゃった・・・

 おとうさんもおかあさんもかつクンもご飯を食べ始めるとボクそわそわしちゃうんだ。だって、とってもうれしいご飯の時間だもの!みんなの周りをウロウロしちゃうから、このごろは「フセ」して待つよう訓練されてるんだ。かつクンのテーブルの下に行ったら、パンくずが落ちてるんだけどなぁ。

ご飯、欲しい・・・  じーっとフセして待ってたら眠くなっていつも寝てるの。そしたら、一番早く食べ終わるおとうさんが「ベルッ」って呼んでくれるの。バッと顔を上げたら「ご飯にしよう」っていってボクの食器を取り上げて、ご飯をを入れてきてくれるの。今はニュー○ロの○チュラルチョイス パピー。前まで飛びついたりしてたから、おとうさんがご飯を持ってきてくれるまでちゃんとお座りして待ってられるようにこれも訓練中。ボク、そわそわして待ってらんない。おとうさんを追っていったら、「ダメ」って怖い顔されちゃう。それでボク、お利口に座るんだけど、待ってられなくてフセして、おとうさんのところに行かないようにしてるの。えらいでしょ。そわそわ。

 お手して、フセして、座って、待って。全部連続技であっという間にしちゃうの。おとうさんが「よしっ」ていったら、ご飯もあっという間に食べちゃう。あーあ、おいしかった。もっとちょうだい!

 ご飯が終わってしばらくしたら、おとうさんがおうちを出て行っちゃうんだ。もうちょっとしたら、かつクンのお友達がやってきて、かつクンもランドセル背負って遊びに行っちゃうんだ。いつも、ボクとおかあさんだけ遊びに行けないんだ。ボクも連れていってくれたらいいのに。おとうさんも、かつクンもいいなー。遊びに行けて・・・。


お散歩は?

 おとうさんもかつクンも遊びに行っちゃったあと、おかあさんは朝ご飯の後始末をするんだ。でも、ボク遊んで欲しくて、流し台のところでお仕事してるおかあさんの足下でひっくり返って、「おかあさん、遊んでちょうだーい」って、背中をグリグリするの。テーブルを後脚でガンガン蹴って怒られちゃう時もあるんだ。でも、ときどきおかあさん、おなかを撫でてくれるの。

 おかあさんの用事が早く済んだら、遠いところへお散歩に連れていってくれるんだ。広いグラウンドで子供たちや大人の人が野球とかサッカーとかしてる。ボクのお友達もここのグラウンドへ遊びに来るんだ。クロのラブラドールや柴ちゃんやボクよりおっきい大人のバーニーズのウィルくんとか。他にもビーグルやらちびっこいWANが来るけどボクが大きいから怖いらしくて吠えられちゃうんだ。ボクは遊ぼって言ってるだけなのに。

 WANが少ないときはリードを放してくれるの。そしたら一所懸命走るんだ。お散歩だーいすき!!おうちに帰ってきたらすっかり疲れちゃってぐったりしてるの。それでお昼までずーっと寝てるんだ。


わーい!お帰りなさい!!

 ボク、冬はいつも廊下で寝てるんだ。台所は暖房で少し暖かくしてるからお外の方がいいんだ。玄関のドアはボクのおトイレのためにいつも開け放してある。だからボクの寝てるところからはお外がよく見えるんだ。誰かが来たらいつもワンワン吠えてるんだ。おかあさんにいつも怒られるけど・・・。

かつクン大好き! そんなふうに寝てたら、かつクンが帰って来るんだ。ボク、門の扉のところでジャーンプして迎えるんだ。かつクン、ボクに倒されないよう、必死になっておうちに入ってくる。
 ボクは、かつクンが帰ってきてうれしいからまとわりついて離れないっ!「ダメッ!はなせ!」。それでも飛びついて離れない。うれしいうれしい!かつクン、遊ぼ!

 かつクンが帰ってきたら少し遊んでもらうんだ。お手とかお座りとかしながらご褒美をもらうんだ。ご褒美がもらえるときはボクお利口だよ。ビシッ!バシッ!とできるよ。
 夕方に近くのフェンスで囲まれた空き地に連れていってもらえるときがあるんだ。「もってこい」とか、「待て」の訓練をしてもらうんだ。ご褒美がもらえるから訓練大好き。でも、リードをはずすとちっとも言うこときかないって、おかあさんに言われるんだ。

 遊んでもらって休憩してると、おとうさんが帰って来るんだ。玄関で歓迎のジャンプをしてると、おとうさんは「座れ」っていって、ボクが座るまで入ってこない。ボクが座るとサッと入ってきて「ベル、ハウス」っていって、今度はおうちに入りなさいっていうの。ボク、おとうさんのカバンの持つところをくわえて台所に「おとうさんが帰ってきたよ」って入っていくの。
 おとうさんがボクに「出せ」っていうからおとうさんにカバンをわたすんだ。そしたら「よーし、よしよし」って、ご褒美くれるんだ。また、朝みたいにご挨拶して、おなか撫でてもらってボク落ち着くんだ。

 おとうさんもかつクンも、お帰りなさい!!


お留守番もできるよ!

 ボク、ときどきお留守番もするんだ。おうちの中の廊下と玄関だけがボクのスペースになるの。もっと小さいときはおトイレを廊下においてもらってたけど、このごろは2時間や3時間はきちんとお留守番できるから大丈夫。でも、ときどき我慢できなくて、朝みたいに玄関でおしっこやウンコをしちゃうときもあるけど・・・。

 留守番の時は何となくわかるんだ。おとうさんもおかあさんもかつクンもみんなしてお出かけの用意をするから。ボクを連れて、みんなでお外に行くことなんかないもの。

 みんながお出かけの用意をし出したら、ボク、台所から出て廊下の隅の自分の寝床に行って座ってるの。お留守番の時は台所から出なきゃいけないの、ボク知ってるんだもの。
 みんなが行って来るねーって、玄関から出ていってドアが閉まってがちゃんって音がしたら、おとうさんたちが帰ってくるまでもうドアは開かないんだ。ボク知ってるもの。それでボク、早く帰ってこないかなーって思いながら待ってるんだ。最初はとっても寂しかったけど、みんなちゃんと帰って来るって、ボク知ってるんだ。だって、いっつもちゃーんと帰ってきてたもの。

 知ってる?WANはね、とっても耳がいいんだ。おとうさんの足音もおかあさんの足音もかつクンの走ってくる足音もずっと遠くから知ってるよ。玄関のところまでみんなが帰ってきたら早くドアを開けてよって、クンクンないてるの。
 長いことお留守番したときは、おとうさんにくうんくうん、うぉんきゅんうぉんっていうの。そしたらおとうさんが「そうか。長いこと留守番できて偉かった」ってほめてくれるんだ。それから、お手して、フセして、ご褒美をもらうんだ。おとうさん、「偉かった、偉かった」ってボクを撫でてくれるの。

 お留守番もできて、ボク、偉いでしょ!


ボク、眠くなっちゃった

 夕ご飯のときもボクお利口だよ。ときどきウロウロしちゃうけど、朝ご飯の時みたいにフセして待ってるんだ。みんながご飯を食べたらボクもあっという間のご飯を楽しむんだ。それから、まだ食べてるかつクンに「それ、ちょうだい」ってじっと見てるんだけど、くれないの。おとうさんはボクの体重が増えすぎないように、ご飯の量を決めてるの。だから、ご飯以外にはご褒美のほか何もくれないの。自分が食べてるものはぜーったい、くれないんだ。ボクが横で舌なめずりしていても「おまえはダメ」っていうだけなんだ。おとうさんはケチなんだ。

 ご飯が終わったら台所で寝てるの。そしたらおとうさんがひっぱりっこして遊んでくれたり、おかあさんが耳掃除をしてくれたり、かつクンがご褒美くれたりしてくれるんだ。もっともっと誰か遊んでくれないかなーって思ってるうちに、ボク、なんだか、眠くなって・・きて・・・ふぁーーー・・・。おやすみなさい・・・。

(おやすみ。ベル)


1999年2月後半ごろ、ベルがまだ9ヶ月の頃の話です。
ベル、10ヶ月:番犬中

犬の一日ってどんなだろ?
何をかんがえているんだろう?
どんな気持ちでいるんだろう?

そう思われたことはないですか?

たとえば留守番をさせるとき。
きっと寂しいようって泣いているに違いない。
そんな風に考えて、用事を早く済ませて
帰ろうとしたことはないですか?
え?今もそうしてる?
う〜ん。うちと同じですね。

留守番させておくと、いろいろ考えてしまって・・・
でも、もしかすると以外と淡々としているのかもしれないですね。
ほとんど寝ているようですし。

(残念なことに小さいときのベルの写真はあまり無いんですよね。
"ちびバニ、矢の如し"。写真はたくさん撮ってあげてくださいね)


1999/8/9

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