賛否両論の「去勢」と「避妊」。
でも、論争をあおるつもりでもなんでもありませ〜ん。
悩む人は悩む。(^^;)。「去勢」と「避妊」。子供をとろうと考えてるなら、悩む必要もないんだけど、、、。
去勢したら犬はどうなるの？って思っておられる方もあるでしょう。で、例によって我が家の場合をご紹介です。残念ながらベルは避妊の経験がないので、女の子の飼い主さん、あしからずです。(^^;)
さて、普段でも女の子に限らず犬を見つけるとにおいを嗅ぎに向かっていく彼です。
においを嗅ぐだけで攻撃はしません。相手に攻撃されることはあるけど、、そんなときも逃げるだけ(^^;)
で、飼い主はリードをグイッとひいて引き離し、散歩を続けます。
でも、ひとたびシーズン中の女の子を見ると脚も折れよとばかりに、すごい勢いで接近していきます！
３０キロというバーニーズにしては軽量級のベルですが、「引き離す」なんて能動的なことは、、恐らく我妻ベルのははには難しいのではなかろうか。
ただリードを握りしめて、その女の子が立ち去ってくれるのを待つばかり。
あるいはベルの力に負けて引きずられるか、どちらかでしょう。
（ベルのははは幸いなことにシーズン中の女の子に出会ったことはない）
これがベルの去勢前の姿です。
@noriは去勢には消極的でした。
無理にする必要は無いと考えていました。きっと、多くの人がそう考えておられるでしょう。
シーズン中の女の子に会っても、引き離す自信もありました。
しかし、実際にそれを経験すると考えてしまいました、、、。
「万難を廃する」と言う言葉がありますが、まさしく、その意気込みで女の子にかかっていこうとします！しつけが足らないのでしょう、飼い主の呼び声も耳に入らぬよう。
その姿を観察しながら@noriは考えていました。
取り乱したベルの、その姿は、わたしたちと暮らしている「ベル」ではなかったのです、、、。
飼い主も見えない。その声も聞こえない。
あるいはその姿も「ベル」なのでしょう。それまで飼い主が知らなかっただけ。雄犬の「本能」に従って行動しただけ。
去勢した理由は、なんでしょうか。
我が家には広い庭がないこと。ベルは室内で飼われていること。付近は住宅地であること。ベルの子供をとるつもりがなかったこと、などなど？
ベルのははは１才を待たずにすぐにでも去勢をと考えていたようです。
わたしはそれでも悩み続けました。１年くらい悩んだかな？
本当にそれが必要なんだろうか。自分の犬とは言いながら、人間の都合で、健康体にメスを入れるような事をしていいのだろうか？（犬はそれほど痛みは感じないだろうけど）。人が犬を飼う故の悩み。
反面、交接させる予定もないのにシーズン中の女の子の存在に気も狂わんばかりになっているのは確かにかわいそうだ、、という気持ち（その時期にはリードをはずして自由にさせてやるなら別だが。しかしそれも叶わない）。犬が人に飼われている故の苦しみ。
それらがちょうど釣り合って、、、(^^;)。にっちもさっちも、、。
シーズン中、雌犬のフェロモンは１キロ四方だったか、４キロ四方だったか、忘れましたけど、それほど広範囲の雄犬を誘う力があるそうです。我が家の裏にも表にも雌犬がいるんですけど、シーズン中になると、どこからともなくノーリードの犬が現れて、その家の周りをうろつきます。雌犬の飼い主は「犬を表に出せない」と言っておられました。このノーリードの犬ってのが徹底していて、その犬だけなんです。(^^;)。犬だけが来るんです。飼い主は、付いていないんです。まったく〜(-_-;)。ま、それは、去勢の話とは関係ないんですけど、、
とにかく１キロ四方としても、その中に何頭の雌犬がいるでしょう。年に何度そのシーズンを迎えるでしょう。そのたびにベルが落ち着きをなくすとしたら、、、。
だからといってリードをはずして、門を開けて、「さぁ、自由にしてあげるから、存分に楽しんでおいで〜」。そんな危なかっしい、無責任なことはできない、、(^^;)。
ご近所１キロ四方の雌犬を飼っておられる所へ行って、「お宅の犬、避妊してください」。これも非常識である。実際的でない。と、なると、、、、。
さて、去勢して何が変わったかというと、、、、安心してください。
何も変わりません。
性格は今までのまま、いたずら好きで、家族にかまってもらおうと落ちてるものを拾ってきたり、脇の下から顔をつっこんできたり。
変わるというより、無くなったのが、シーズン中の女の子を見て我を忘れること。
ごく普通の犬に接するように、ただにおいを嗅ぎに行くだけ。
以前はねちっこく嗅いでいた感じがしたけど、今はそれほどでもなくなった感じです。あっさり、ってな感じ。
「ベル、いくぞ」って言って、クンクンとリードで合図を送れば、じゃあ行こうかな、ってな感じです。遊びたい時には座り込んだり、フセをしたりしてますけど、、。
ですから強いて挙げれば、変化らしい変化は、、、全般的に穏やかになったこと、でしょうか。
去勢したら性格が変わって、自分が知っているバニではなくなるんではないか？
そんな心配がずっとありました。
でも、それは取り越し苦労でした。ベルはベルでした。
結果、思うことはもっと早く決断すれば良かった、と思っています。
もし、２頭目を飼うことになったら１才くらいかそれより前に去勢するでしょう。同じ環境ならね。
去勢については反対派、賛成派いろいろです。答えを見いだすことができなかった、わたしのようにどっちつかずってのもあるかも（あるいは答えはないのかもしれない。もしかすると自分の決断こそが答えなのかもしれない）。
昔、どこかのBBS（バニ関係じゃないよ）で反対派の人が「去勢するんなら一生その子を面倒見なさい・・・」と書いているのを見たことがあります（かなり感情的に(@_@)）。失礼ながら思わず、笑ってしまいました。去勢する、しないに関係なく、当たり前のことですし、また大きなお世話です。(^^;)。
去勢するもしないも、飼い主さんが決定することです。
悩んで、迷って、助言を求めて、考えて、相談して、犬を見て、周りを見て、家族を見て、そして、あなたがこうと決めたのなら、その決定は正しいに違いありません。
そんなあなたに飼われているWANは、去勢しても、しなくてもきっと幸福に違いないから。
2000/10/18
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