No.049
股関節形成不全


レントゲン
ベルの股関節のレントゲンです。
今回はすべて同じ写真です。
ややこしい写真でごめんなさいね。
左側にある脚が、ベルの右脚で右側の脚が左脚です。

(ま、どっちでもいいことかもしれませんけど)

(大きな写真)
ペンヒップ
この撮影方法は「ペンヒップ」と言うそうです。
「ペンヒップ」の特徴は
股関節付近に器具(2本の棒)を添えて・・
(左右の赤い部分)
脚を内側に
・・・脚を内側に曲げます。(水色の方向
関節は「関節ほう」に包まれていますが、
こうすると大腿骨は、テコの原理で引っ張られて、
甘い関節には隙間ができます。
この撮影方法はOFAでの撮影より股関節の状態がよくわかります。
OFAのレントゲン写真も撮ったんですが、
そちらの方はデジカメ写真は撮っていません。
(急に「デジカメで撮らせて欲しい」とお願いしたので無理は言えませんでした(^^;))
股関節
右側が左脚。左側が右脚です。
左脚の関節が甘いのが
よくわかると思います。(赤丸の部分)
右脚も少し甘いです。
左股関節
左脚股関節部分の拡大です。
ベルの大腿骨頭部は丸くきれいです。
しかし受ける側の骨の発達が不全です。
股関節形成不全がひどい場合は、
大腿骨頭部がゴツゴツしてきます。
そうなると歩くたびに痛みが生じて、
歩けなくなることもあります。

右股関節
右脚股関節部分の拡大です。
こちらの大腿骨頭部も丸くきれいです。
左脚よりも良い状態ですが、
やはり関節に隙間があります。
健康な股関節には隙間がありません。
きっちりと組み合っているそうです。
比較できる写真があれば良かったんですが、
こればかりはねぇ。
(^^;)

股関節形成不全に関してはもっと勉強したいと思います。

遺伝?カルシウム過剰?
それはともかく、この病気に悩まされる犬と飼い主さんが
減ることを願っています。

うちのようにWANに一目惚れしてしまった場合は
どうしようもありませんが、バーニーズを飼いたいと
思っておられる方は是非、信頼できるブリーダーさんから
分けていただくことをお勧めします。
(「信頼できる」ってのが・・難しいですね。
情報をお分かちできれば・・と思います)


バーニーズの人気が上がっていますが
嬉しい反面、HD他、不健康な子供たちが増えないか
たいへん心配しています。

是非、良いブリーディングがなされますように。

2000/1/1


※ペンヒップについて。
病院の先生から上記のように聞いたと思ったのですが・・・(^^;)
内側に曲げるのではなく、脚の内側から器具を押しつけていって
外側に脚を広げる形でレントゲンを撮るそうです。
ですので水色で描いた線は逆方向になります。訂正しますね。
「wan」-2000年4月号に載っていました。
(わたしが聞き間違えたんでしょうね(^^;))
2000/3/20(加筆)

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